俺様ヤンキーに愛されて。~third~
「………っえ…?」
自分の口からこぼれる弱々しい言葉。
瞳に映るのは冷たい視線であたしを見ている白金の姿。
「お前ウザすぎ」
「し…白……
「二度と俺の前に現れるな」
白金はそう話すと雅ちゃんの腕を掴んで立ち上がった。
そして、あたしの横を通り過ぎる。
「待っーー………」
横を見ると…あたしを見て微笑んでいる雅ちゃん。
雅ちゃんを見た瞬間、あたしは言葉が出なくなる。
しばらくすると2つの足音が消えた。
「……っ…何で……」
白金、どうして…?
どうして……雅ちゃんなの?
頭によぎるのはさっきの歩き去って行く2人の姿。