俺様ヤンキーに愛されて。~third~
抱きしめられたのと同時に後ろから腹に伸びてきた細い腕。
俺はゆっくりとその腕に手を重ねた。
ーーー「白金あたしの事思い出せた?」
「……………」
俺は後ろにいる女の問いに答える事が出来ない。
何だ…この気持ち……。
懐かしくて、愛しくて、心が暖かい。
言葉にならない思いが胸に溢れる。
知りたい。
ーーお前は…誰だ…?
俺は女の腕を外して後ろを振り向いた。
ーーー「白金。あたしは……みあだよ」
その言葉が聞こえた瞬間、視界には……みあの笑顔。
「み……あ……」
そうだ。……みあ。
俺の世界で1番大切な彼女。
「俺何で忘れて……」