俺様ヤンキーに愛されて。~third~
目が合った瞬間、電気のような衝撃が身体中を襲う。
…………っ…!!
身体が雅ちゃんを拒否してるのか突然呼吸がしにくくなった。
ゆっくりと深呼吸をし、遠くに立っている雅ちゃんを見るとあたしを見ながら微笑んでいる。
どうして笑ってるの?
目をそらしたいのに、何故かそらす事が出来ない。
見つめあって数秒。
雅ちゃんが微笑みながら口をゆっくり動かした。
「白金くんはもらうから」
「………っ…!?」
「みあちゃんには、渡さない」
あたしは震える身体で必死に声を出す。
「な……に…言って……」
「遠いから聞こえなかった?
「渡さない」って言ったの」
「……………!!」