俺様ヤンキーに愛されて。~third~
頭によぎるのは、自分が白金の隣で笑っていたあの頃……。
あの頃は、あの毎日がずっと続くと思っていたのに。
あたしが……白金の隣でずっと……
あの頃、願っていたことはもう叶わないの?
白金の言ってくれた言葉も
白金の優しかった腕も、唇も、
全部……全部…忘れなきゃいけないの?
ねえ、白金?
あたし、白金の記憶を取り戻すなんて言ってたけど……無理かもしれない。
白金が記憶を取り戻してくれる確信は無いのに。
このまま……ずっとこのままの状態が続いたら……。
あたし、壊れちゃうよ。
あたしは2人を見ないように玄関へと走り出した。