俺様ヤンキーに愛されて。~third~
玄関に入り、スリッパへ履き替えるとあたしは無我夢中で廊下を駆け抜けて、教室に入った。
突き刺さるクラスメイトからの視線を見ないようにして自分の席へと座る。
黒い気持ちが心を支配していく。
悲しい、苦しい、辛い、
涙を溢さないようにするのが精一杯で。
雅ちゃんと白金の姿が目に浮かぶと、辛くてどうしたらいいのか分からない。
何をするのが一番の方法なの…?
白金に近づいても嫌がられるのが目に見えてる。………ううん。あたしが白金に拒絶されるのが怖いだけ。
ふと思い出すのはあたしを拒否した下駄箱での白金。
……………怖い。
今度拒絶されたら……もう、立ち直れないような気がして。