俺様ヤンキーに愛されて。~third~
「貴方なんかより
ーーーーやめて。
「あたしの方がよっぽど魅力的
ーーーーやめて。
「モデル向いてなさそうだし、辞めたら?
ーーーーやめて!!!!!
これ以上、あたしの大切な人達に酷いことをしないで!!
ーーーービーーッ!!
突然鳴り響くホイッスルの音にハッとして辺りを見渡す。
試合開始の合図だったみたいで、コートにいる女子生徒達が一斉に動き出した。
ボールを持っているのは……雅ちゃん。
「…みあちゃん。……負けないでね?」
「………え?」
雅ちゃんは相手チームなのに「負けないで?」
どういうことか分からずに立ち尽くしていると、雅ちゃんがボールを操りながら素早く動き出した。