俺様ヤンキーに愛されて。~third~
「みあちゃん!!……取って!!」
「………っえ!?」
あたしを呼ぶクラスメイトの声が聞こえて、あたしは雅ちゃんと転がってくるボールの方へと走り出す。
雅ちゃんの口元が歪んだことに気付かずにーー……。
あたしは雅ちゃんより先にボールへと辿り着いた。
ボールを拾おうとしゃがみこみ手を伸ばす。
雅ちゃん……さっき…あんなに素早く動いてたのに……どうして…今は……。
そう思った時、あたしに重なった黒い影
「………え?」
黒い影を不思議に思った時には、もう遅くて
あたしの体に、勢いよく誰かが倒れこんでくる。
昨夜一睡もしてない体で支えきれるはずもなく、あたしは床へ頭から叩きつけられた。