俺様ヤンキーに愛されて。~third~
そうすると大抵の女は泣くか、怒るかどちらかの反応を示して俺の前から去っていく。
この女はどっちだろうな……?
目の前にいる女を見続けていると、悲しそうに眉を下げて走り去って行った。
………泣くタイプの女か。
「………なあ…涼」
「…んだよ」
猛の真剣な声に、自分の体が身構えるのが分かる。
「お前…彼女のことは……」
「またその話か…」
俺は大きなため息をついた。
俺が階段で足を滑らせて病院に運ばれたあの日から、猛が口を開くと必ず話すのはこの事ばかり。
「彼女のことは思い出したか?」
「彼女のことはどうするんだ?」
「佐々野を見て何も思わないのか?」
最初は、意味の分からないことばかりを口にする猛に「うるせえ」と怒っていたけれど、毎日言われ続けると怒ることも嫌になる。