俺様ヤンキーに愛されて。~third~
俺……何かを間違えてるのか?
そう強く思うたびに頭に何かがよぎる気がするけど、すぐに消えて無くなる。
………全然分かんねえよ…。
「なあ…涼」
「…んだよ」
「お前、俺と一緒にモデルの仕事したよな?」
猛は俺に問いかけるようにそう話す。
何だ?
俺は、まだ何か間違えてるのか?
「…したけど……それが何だよ…」
「あの時貰った指輪……お前どうした?」
「………指、輪……」
指輪なんて……俺…持ってるか?
自分の持っているアクセサリーの記憶を辿るけど、貰ったはずの指輪は見つからない。
ーーズキンッ
「………っ!……」
頭痛と共に頭に浮かんだのは、モデルの仕事が終わった後に受け取った、指輪。