俺様ヤンキーに愛されて。~third~
「……………っ…!」
白金の声にならない声が耳に届いた。
抱きしめる力が弱まる事は無い。
あたしを強く抱きしめ続ける。
ーーーーーードキンッ
聞こえてくるのは、
あたしの心臓の音なのか
それとも………
大好きな人の音なのか、
分からないけれど、その心臓の音がとても心地良くて、
不安だらけの毎日だったのに
今…この瞬間は安心出来て、
あたしは白金に身体をあずけた。
「……………守りたいんだ……」
「…え?」
予想もしなかった白金の突然の言葉に声が高くなる。
ーーー「守りたい」?
守りたいって……誰を?
もしかして、
………………あたし?
そう思った瞬間、身体全体が熱くなる。