俺様ヤンキーに愛されて。~third~
色々な事が一気に起こってパニックになるあたし。
顔も身体も熱いし、心臓も早いし、
涙も止まらないし、苦しい。
幸せすぎて
心臓が、もたない
「しっ…白金…白金ぇ……」
「……何だよ」
「か…顔見せて……顔……」
「はあ!?」
白金は驚いた声を出す。
顔が……見たいの。
これは、今の状況は現実だって
実感したいの。
「………っ!……クソっ!!」
白金があたしの身体を勢いよく離す。
だけどあたしの背中には大きな手が添えられていて、あたしが倒れないように支えてくれている。
離れたけれど、白金の表情が見えない。
それは白金が下を向いているから。
「白金………顔……見えないよ……」
「……………」
「白……
「うるせえな……黙れよ。」
ぶっきらぼうな言葉の後に
瞳に映ったのは
恥ずかしそうに私を見つめる白金の姿。
余程恥ずかしいのか頬は少し赤く染まっている。