俺様ヤンキーに愛されて。~third~
「…………っ……」
声が、出せない。
白金が、あの白金が、
今の白金が、
あたしにこんな表情向けてくれるなんて
もう、二度とこんな時間を過ごせないと思ってた。
こんな甘くて幸せな時間を
白金と2人で…………
好き。
好き。
好き。
好きだよ。
誰にも、他の誰にも
渡したくないの。
伝わって
あたしの気持ち
全部、全部、
目の前にいるこの人に
ーーーーーー白金涼 に届いて
あたしは無言で白金に近付く。
「は!?どうしたんだよ」
何も言わずに近付いてくるあたしを見て動揺する白金。
そんな白金を無視してあたしは距離を縮めていく。
残り5センチ
「え?何だよお前
離れろって……」
残り2センチ
白金の焦った顔が目の前にある。
「おい…佐々野ーーー………
そう、白金が声に出した瞬間
残り0センチ
唇が重なった。