俺様ヤンキーに愛されて。~third~
騒つく車内で、一体どうすればいいのか考えていると
ーーーープシューッ
電車の扉の開く音が聞こえて、
俺は佐々野みあを抱きかかえると、急ぎ足でホームへと降りた。
駅員室へ行くと、駅員が個室の休憩室へ案内してくれたので俺は端にある椅子に座る。
そして膝の上に佐々野みあを寝かせた。
佐々野みあの顔は先程と同じで真っ青。
俺は佐々野みあの額に手をのせる。
「…………佐々野……」
痴漢……怖かったよな。
俺が……俺がそばにいれたら、
自分でも驚く感情が心を支配する。
その時
ーーーーーズキンッ
突然痛む頭に顔が歪むのを感じる。
……何なんだ……。