oneself 後編
part5
体験入店1
最近は日が長くなって、この時間でもまだ明るい空。
あたしは普段よりも念入りの化粧と髪型で、ミナミに向かっていた。
そう、あれから翼は店長に電話をしてくれた。
そして昨日の今日で、さっそく体験入店する事が決まった。
今日は土曜日。
平日よりも稼げると言う店長の言葉、そしてあたし自身も都合が良かった。
もし間を空けてしまえば、気持ちが揺らぎそうだったから。
お金はどうしても、来週には必要なんだから。
地下鉄を降り、地上へ出ると、翼に連絡をする。
7時開店の1時間前、あたしは面接を受ける事が決まっていた。
とは言っても、簡単な用紙に必要事項を書き込むだけで、面接というほどのものではないと、翼は言っていた。
それでも数時間後の事を想像すると、やっぱり不安になる。
「未来ちゃん!」
待ち合わせ場所に現れた翼は、学校で見るよりも派手で、でも綺麗だった。
「よし、行こう」
翼の後について歩く。
「ここだよ」
哲平の店からそう遠くはない1軒のビルの前で、翼は立ち止まった。
あたしは普段よりも念入りの化粧と髪型で、ミナミに向かっていた。
そう、あれから翼は店長に電話をしてくれた。
そして昨日の今日で、さっそく体験入店する事が決まった。
今日は土曜日。
平日よりも稼げると言う店長の言葉、そしてあたし自身も都合が良かった。
もし間を空けてしまえば、気持ちが揺らぎそうだったから。
お金はどうしても、来週には必要なんだから。
地下鉄を降り、地上へ出ると、翼に連絡をする。
7時開店の1時間前、あたしは面接を受ける事が決まっていた。
とは言っても、簡単な用紙に必要事項を書き込むだけで、面接というほどのものではないと、翼は言っていた。
それでも数時間後の事を想像すると、やっぱり不安になる。
「未来ちゃん!」
待ち合わせ場所に現れた翼は、学校で見るよりも派手で、でも綺麗だった。
「よし、行こう」
翼の後について歩く。
「ここだよ」
哲平の店からそう遠くはない1軒のビルの前で、翼は立ち止まった。