oneself 後編
前田さんに色をかけろと言っていた翼。
色かと心配しながらも、ホストに通う女の子。
そういう駆け引きをしながら、客の指名を取っていくものなのだろうか。
あたしは喋り続ける翼の話を、時折相槌を打ちながら、黙って聞いていた。
「未来ちゃんさ、仕事は続けるの?」
届いたばっかりの出し巻き玉子に、箸を伸ばす翼。
「う~ん…」
もし続けていくならば、あたしは変わらなければならない。
営業電話やメールをして、指名も取らなきゃいけない。
あたしには、まだまだ欲しい物も沢山あって。
そして、もっともっと綺麗になりたい自分がいる。
でも、それは何の為に…?
「とりあえず、明日は出勤するわ」
そう答えると、翼は、「まずは前田さんに連絡しなきゃね」、と笑った。
色かと心配しながらも、ホストに通う女の子。
そういう駆け引きをしながら、客の指名を取っていくものなのだろうか。
あたしは喋り続ける翼の話を、時折相槌を打ちながら、黙って聞いていた。
「未来ちゃんさ、仕事は続けるの?」
届いたばっかりの出し巻き玉子に、箸を伸ばす翼。
「う~ん…」
もし続けていくならば、あたしは変わらなければならない。
営業電話やメールをして、指名も取らなきゃいけない。
あたしには、まだまだ欲しい物も沢山あって。
そして、もっともっと綺麗になりたい自分がいる。
でも、それは何の為に…?
「とりあえず、明日は出勤するわ」
そう答えると、翼は、「まずは前田さんに連絡しなきゃね」、と笑った。