oneself 後編
part7
ホストクラブ
あれから1カ月が過ぎた。
梅雨もすっかり明け、ジリジリと照りつける太陽。
夏はもうすぐそこに来ていた。
あたしは今もキャバクラで働いている。
何で?
哲平もホストを続けているから。
それが何よりの理由な気がする。
両親には、学校の近くの居酒屋で、友達と一緒に働くと伝えた。
「頑張るんやで」
そう言われただけで、最近の行動については何も言われなかった。
こんなあたしでも、信じてくれてるんだと思うと、胸が痛んだ。
幸子と香にも打ち明けた。
「え〜、いいな〜!」と、羨ましがった香。
「ふ〜ん」と、興味なさそうだった幸子。
でも反対もされず、打ち明けた事によって、あたしの気持ちは軽くなった。
あれから数日後、奈美も学校に姿を現した。
「頑張って卒業するわ」
ガッツポーズでそう言った奈美は、あの日の香に似ていて。
まだ完璧に先輩の事を忘れられた訳じゃないだろうけど。
前を向いて歩き出したんだと思った。
もうすぐ、長い長い夏休みが始まる。
梅雨もすっかり明け、ジリジリと照りつける太陽。
夏はもうすぐそこに来ていた。
あたしは今もキャバクラで働いている。
何で?
哲平もホストを続けているから。
それが何よりの理由な気がする。
両親には、学校の近くの居酒屋で、友達と一緒に働くと伝えた。
「頑張るんやで」
そう言われただけで、最近の行動については何も言われなかった。
こんなあたしでも、信じてくれてるんだと思うと、胸が痛んだ。
幸子と香にも打ち明けた。
「え〜、いいな〜!」と、羨ましがった香。
「ふ〜ん」と、興味なさそうだった幸子。
でも反対もされず、打ち明けた事によって、あたしの気持ちは軽くなった。
あれから数日後、奈美も学校に姿を現した。
「頑張って卒業するわ」
ガッツポーズでそう言った奈美は、あの日の香に似ていて。
まだ完璧に先輩の事を忘れられた訳じゃないだろうけど。
前を向いて歩き出したんだと思った。
もうすぐ、長い長い夏休みが始まる。