oneself 後編
結局3回目にして哲平は、「完璧」と、満足したようだった。
「未来も何か歌えば?」
そう言われ、その時開いていたページで目についた曲を、適当に入れた。
何度か歌った事のある曲なのに。
どれだけ歌詞を見てなかったんだろう。
それも、別れの曲だった。
それからは、明るいアップテンポの曲を選んだ。
どんな曲を歌ったって、あたし達の仲がそれに左右される事なんてないのに。
何だか、悲しくて切ない曲は、今は嫌だったんだ。
哲平は、お得意の曲を他にも数曲歌った。
死ぬまで愛し続ける、だとか。
もうお前を離さない、だとか。
そんな歌詞を聞いて、客はますます哲平を好きになるんだろうな。
そう思うと、ますます気分は沈んでいった。
あたしは哲平の本彼。
それは信じてる。
でも、あたしを裏切らないでね?
他の客に、色営業をするのは構わない。
仕事と言われれば、少しくらいは許すつもりだし。
でもあたし以外の女と、体の関係を持ってしまったら。
あたしはそれは、絶対に許せないと思うから。
「未来も何か歌えば?」
そう言われ、その時開いていたページで目についた曲を、適当に入れた。
何度か歌った事のある曲なのに。
どれだけ歌詞を見てなかったんだろう。
それも、別れの曲だった。
それからは、明るいアップテンポの曲を選んだ。
どんな曲を歌ったって、あたし達の仲がそれに左右される事なんてないのに。
何だか、悲しくて切ない曲は、今は嫌だったんだ。
哲平は、お得意の曲を他にも数曲歌った。
死ぬまで愛し続ける、だとか。
もうお前を離さない、だとか。
そんな歌詞を聞いて、客はますます哲平を好きになるんだろうな。
そう思うと、ますます気分は沈んでいった。
あたしは哲平の本彼。
それは信じてる。
でも、あたしを裏切らないでね?
他の客に、色営業をするのは構わない。
仕事と言われれば、少しくらいは許すつもりだし。
でもあたし以外の女と、体の関係を持ってしまったら。
あたしはそれは、絶対に許せないと思うから。