oneself 後編
純粋だったあの頃。
好きな人が異性と話しているだけで、不安になったり、焼きもちを焼いた。
でも、今のあたし達は”仕事”だから、それを我慢しなきゃいけないようになった。
少なくとも、あたしにとっては我慢で、割り切ってなんかなかった。
あたしがキャバクラで働くと打ち明けた時、必死で反対した哲平。
今は平気になったの?
それどころか、あたしがそれ以上の仕事を選んでも、仕方ないと納得するの?
何となく、哲平の愛情が分からなくなった。
もしかしたら、もう冷めてしまったのかも知れない。
あたしはもう、客の一人に過ぎないのかも知れない。
未だにあたしと付き合っているのは、何故だろう。
あんな綺麗な子に思われて、少しも気にならないのだろうか。
もしかしたら…
本彼はあの子で、色彼はあたしかも知れない。
そう思うと何だかおかしくなって、あたしはフフっと鼻で笑った。
好きな人が異性と話しているだけで、不安になったり、焼きもちを焼いた。
でも、今のあたし達は”仕事”だから、それを我慢しなきゃいけないようになった。
少なくとも、あたしにとっては我慢で、割り切ってなんかなかった。
あたしがキャバクラで働くと打ち明けた時、必死で反対した哲平。
今は平気になったの?
それどころか、あたしがそれ以上の仕事を選んでも、仕方ないと納得するの?
何となく、哲平の愛情が分からなくなった。
もしかしたら、もう冷めてしまったのかも知れない。
あたしはもう、客の一人に過ぎないのかも知れない。
未だにあたしと付き合っているのは、何故だろう。
あんな綺麗な子に思われて、少しも気にならないのだろうか。
もしかしたら…
本彼はあの子で、色彼はあたしかも知れない。
そう思うと何だかおかしくなって、あたしはフフっと鼻で笑った。