oneself 後編
「乾杯!」
二度目の乾杯は、アルコールで。
同窓会には参加していなかった香も、カラオケに誘うと飛んでやって来た。
あの時の写真に写っていたメンバーが、今またここで集まっている。
そう思うと、不思議と温かい気分になった。
ただ…
あの人がいない事に、あたしは全く気付いてなかったのだけれど。
受付時に伝えた2時間は、あっという間に過ぎた。
それでも歌い足りないのか、1時間の延長をする。
あたしはここ最近で、ずいぶんとお酒が強くなった気がする。
お酒に弱い香と木部ちゃんは、既にベロベロだった。
哲平も平然とした顔で、隣に座る荒木君と笑っている。
ちょうどマイクを握っていた加藤君の曲が終わった。
数秒後。
続いて流れた曲は、『マタアイマショウ』だった。
隣に座る幸子に目をやると…
神妙な面持ちで、モニターを見つめていた。
二度目の乾杯は、アルコールで。
同窓会には参加していなかった香も、カラオケに誘うと飛んでやって来た。
あの時の写真に写っていたメンバーが、今またここで集まっている。
そう思うと、不思議と温かい気分になった。
ただ…
あの人がいない事に、あたしは全く気付いてなかったのだけれど。
受付時に伝えた2時間は、あっという間に過ぎた。
それでも歌い足りないのか、1時間の延長をする。
あたしはここ最近で、ずいぶんとお酒が強くなった気がする。
お酒に弱い香と木部ちゃんは、既にベロベロだった。
哲平も平然とした顔で、隣に座る荒木君と笑っている。
ちょうどマイクを握っていた加藤君の曲が終わった。
数秒後。
続いて流れた曲は、『マタアイマショウ』だった。
隣に座る幸子に目をやると…
神妙な面持ちで、モニターを見つめていた。