oneself 後編
このスレッドの作成日は、2007/06/13だった。
現時点では、813件の書き込みがある。
この813件に、どれだけの客が関わっているのだろう。
そんな事を思いながら、過去から現在へとページを捲った。
ブーッ、ブーッ…
夢中になって読んでいると、デスクの上の携帯が震えている。
着信 哲平
同時にパソコン画面の時計に目をやる。
”4:48”
震える携帯を、あたしは鞄の中に押し込んだ。
何となく、電話に出たくない気分だったから。
後100件ほどで、813件目に辿り着く。
「はぁ…」
思わず出てしまった、大きな溜息。
全てを読み終えたあたしは、デスクに顔を埋めた。
頭の中を、さっき見たばかりの文字がグルグルと回っている。
”哲平の本彼って、ルージュのサキって子やろ”
そう、あたしも知っている、あの子の名前だった。
”は?ただの色彼やん。本彼は別の子やし”
自分がそうだと言わんばかりに、必死でそれを否定する客の書き込みもあった。
そして…
”帰りのエレベーターの中で、哲平とチューしたで”
あたしが一番ショックを受けたのは、その書き込みだった。
現時点では、813件の書き込みがある。
この813件に、どれだけの客が関わっているのだろう。
そんな事を思いながら、過去から現在へとページを捲った。
ブーッ、ブーッ…
夢中になって読んでいると、デスクの上の携帯が震えている。
着信 哲平
同時にパソコン画面の時計に目をやる。
”4:48”
震える携帯を、あたしは鞄の中に押し込んだ。
何となく、電話に出たくない気分だったから。
後100件ほどで、813件目に辿り着く。
「はぁ…」
思わず出てしまった、大きな溜息。
全てを読み終えたあたしは、デスクに顔を埋めた。
頭の中を、さっき見たばかりの文字がグルグルと回っている。
”哲平の本彼って、ルージュのサキって子やろ”
そう、あたしも知っている、あの子の名前だった。
”は?ただの色彼やん。本彼は別の子やし”
自分がそうだと言わんばかりに、必死でそれを否定する客の書き込みもあった。
そして…
”帰りのエレベーターの中で、哲平とチューしたで”
あたしが一番ショックを受けたのは、その書き込みだった。