oneself 後編
しばらくして、漫画喫茶を出ると、あたしは哲平に電話をかけ直した。
こんな気持ちになったって、やっぱり会いたくて。
漫画に夢中で気付かなかった、そんなつまらない嘘をついて。
お店に着くと、哲平は相当酔っ払っていた。
さきほどまで、オーナーと聖夜さんとコウキさんと一緒に他店のイベントに出席し、そこで大量のシャンパンを飲まされたそうだ。
客との用事じゃなかったんだ。
そう思うと、少しホッとした。
「あ、未来さん、月末にオーナーのバースデーイベントがあるんですよ」
哲平が別の席に移った後、やって来たヘルプのルイがそう言った。
「へぇ」
あたしは興味なさげにそう返事すると、店内をぼんやりと眺める。
この中に、書き込みをした客がいるのだろうか。
そんな事を考えながら。
ルイは会話を続けようと、そんなあたしに言った。
「絶対来て下さいね」、と。
きっとこの子は、あたしと哲平の関係を知らない。
でも、あたしを客扱いする態度に、無性にイライラした。
哲平の客が、派手にシャンパンをおろしている。
もっともっとおろしてよ。
もっともっと使ってよ。
そして…
哲平をナンバー1にしてあげて。
こんな気持ちになったって、やっぱり会いたくて。
漫画に夢中で気付かなかった、そんなつまらない嘘をついて。
お店に着くと、哲平は相当酔っ払っていた。
さきほどまで、オーナーと聖夜さんとコウキさんと一緒に他店のイベントに出席し、そこで大量のシャンパンを飲まされたそうだ。
客との用事じゃなかったんだ。
そう思うと、少しホッとした。
「あ、未来さん、月末にオーナーのバースデーイベントがあるんですよ」
哲平が別の席に移った後、やって来たヘルプのルイがそう言った。
「へぇ」
あたしは興味なさげにそう返事すると、店内をぼんやりと眺める。
この中に、書き込みをした客がいるのだろうか。
そんな事を考えながら。
ルイは会話を続けようと、そんなあたしに言った。
「絶対来て下さいね」、と。
きっとこの子は、あたしと哲平の関係を知らない。
でも、あたしを客扱いする態度に、無性にイライラした。
哲平の客が、派手にシャンパンをおろしている。
もっともっとおろしてよ。
もっともっと使ってよ。
そして…
哲平をナンバー1にしてあげて。