oneself 後編
ヒナタさんの結婚相手とは、聖夜さんだった。
そして、ヒナタさんのお腹の中には、既に二人の愛の結晶が存在する事。
辞める月をずらしたのは、客へのカモフラージュだろうと、哲平は話す。
そっか。
あの日あたしを誘ってくれたヒナタさんは、あたしと哲平の関係を知っていたんだ。
そして。
あの日、彼女が言った言葉を思い出す。
「ホストと芸人さんの彼女ってね、海よりも広くて深い心がないと無理なんだって」、と。
二人の関係がいつからなのか、どんな道を歩んで来たのか、それは分からないけれど。
きっと彼女もあたしのように、不安になった日々があったんだと思う。
ヒナタさんはそんなあたしを、応援してくれていたんだ。
でも。
二人は幸せな未来に、辿り着く事が出来た。
ホワンと温かい気持ちになった。
あたしと哲平も、いつかはそんな風になれたらいいな。
…なんて考えながら。
そして、哲平に残されたチャンスは今月のみ。
「何が何でも聖夜さんに勝ちたい」
哲平はそう言った。
14日には、バレンタインのイベントがあるそうだ。
今月末には、聖夜さんの引退イベントもあるだろう。
あたしは今以上に忙しくなるであろう哲平に、少し不安を覚えながらも、「頑張って」と、伝えた。
そして、ヒナタさんのお腹の中には、既に二人の愛の結晶が存在する事。
辞める月をずらしたのは、客へのカモフラージュだろうと、哲平は話す。
そっか。
あの日あたしを誘ってくれたヒナタさんは、あたしと哲平の関係を知っていたんだ。
そして。
あの日、彼女が言った言葉を思い出す。
「ホストと芸人さんの彼女ってね、海よりも広くて深い心がないと無理なんだって」、と。
二人の関係がいつからなのか、どんな道を歩んで来たのか、それは分からないけれど。
きっと彼女もあたしのように、不安になった日々があったんだと思う。
ヒナタさんはそんなあたしを、応援してくれていたんだ。
でも。
二人は幸せな未来に、辿り着く事が出来た。
ホワンと温かい気持ちになった。
あたしと哲平も、いつかはそんな風になれたらいいな。
…なんて考えながら。
そして、哲平に残されたチャンスは今月のみ。
「何が何でも聖夜さんに勝ちたい」
哲平はそう言った。
14日には、バレンタインのイベントがあるそうだ。
今月末には、聖夜さんの引退イベントもあるだろう。
あたしは今以上に忙しくなるであろう哲平に、少し不安を覚えながらも、「頑張って」と、伝えた。