oneself 後編
「着いたで~」
奈美にメールを送り、通りゆく人々を眺める。
御堂筋を挟んで東側には、あたしのバイト先や哲平の働くお店がある。
いわゆる歓楽街というやつだ。
そして今あたしがいるのは、その西側にある、アメ村と呼ばれる所。
歩いて数分の距離にあるにも関わらず、その光景は全く違う。
ドレッド頭にタトゥーの入った黒人さんを横目に、あたしは奈美からの返信を待っていた。
「未来!」
その声に、携帯から視線をそらし、辺りを見回すと、数メートル先から駆け寄って来る奈美の姿。
「ホンマ助かった~!」
その笑顔に笑い返し、あたし達はライブハウスへと向かった。
3時間でライブは終了。
音楽にはあまり詳しくはないし、演奏されていた曲は全て知らない洋楽ばかりだった。
でも、ロック調のノリの良い曲に合わせて飛んだり跳ねたりして、それなりに盛り上がった。
「あ~、おもしろかった~」
そう言って、奈美は手うちわで顔をあおいでいる。
まだ2月だというのに、あまり寒さは感じないほど、あたしの体も火照っている。
時刻は11時過ぎ。
明日も朝から学校だ。
あたし達はさきほどまでの余韻に浸りながらも、駅に向かって歩き出した。
奈美にメールを送り、通りゆく人々を眺める。
御堂筋を挟んで東側には、あたしのバイト先や哲平の働くお店がある。
いわゆる歓楽街というやつだ。
そして今あたしがいるのは、その西側にある、アメ村と呼ばれる所。
歩いて数分の距離にあるにも関わらず、その光景は全く違う。
ドレッド頭にタトゥーの入った黒人さんを横目に、あたしは奈美からの返信を待っていた。
「未来!」
その声に、携帯から視線をそらし、辺りを見回すと、数メートル先から駆け寄って来る奈美の姿。
「ホンマ助かった~!」
その笑顔に笑い返し、あたし達はライブハウスへと向かった。
3時間でライブは終了。
音楽にはあまり詳しくはないし、演奏されていた曲は全て知らない洋楽ばかりだった。
でも、ロック調のノリの良い曲に合わせて飛んだり跳ねたりして、それなりに盛り上がった。
「あ~、おもしろかった~」
そう言って、奈美は手うちわで顔をあおいでいる。
まだ2月だというのに、あまり寒さは感じないほど、あたしの体も火照っている。
時刻は11時過ぎ。
明日も朝から学校だ。
あたし達はさきほどまでの余韻に浸りながらも、駅に向かって歩き出した。