oneself 後編
これは夢なんじゃないの?
そう思ってしまうくらいに、ありえない現実。
思わず頬をつねってみる。
「痛っ…」
思わず口から漏れた言葉。
馬鹿みたい。
頬をつねっている自分も。
こんな状況の自分も。
何もかもが。
そう思ったら、何だかおかしくなって、あたしはフフっと鼻で笑った。
冷え切った体と心を尚もいじめるように、冷たい風が吹く。
「寒っ…」
そう声に出すと、あたしはようやく元来た道に、一歩を踏み出した。
そう思ってしまうくらいに、ありえない現実。
思わず頬をつねってみる。
「痛っ…」
思わず口から漏れた言葉。
馬鹿みたい。
頬をつねっている自分も。
こんな状況の自分も。
何もかもが。
そう思ったら、何だかおかしくなって、あたしはフフっと鼻で笑った。
冷え切った体と心を尚もいじめるように、冷たい風が吹く。
「寒っ…」
そう声に出すと、あたしはようやく元来た道に、一歩を踏み出した。