oneself 後編
どれくらい、あたし達は黙りこんでいたのだろう。
哲平がゆっくりと立ち上がる気配に、顔を上げる。
哲平はそのままベッドに移動すると、ベッドのきしむ音と共に腰を沈めた。
「未来…」
聞こえないくらいの小さな声。
二人の視線が絡まると、どちらも目をそらす事なく、見つめあった。
相変わらず、苦しそうな顔の哲平。
でもきっと、あたしも同じ顔をしているのだろう。
あたしはゆっくりと立ち上がった。
その苦しさをぐっと飲み込んで。
好きで。
好きで。
好きで。
どうしようもなかった。
ただそれだけ。
一度ははねのけた哲平をきつく抱きしめる。
哲平は恐る恐るあたしの背中に手を回す。
折れそうなほどに抱きしめ合った頃…
やっぱりあたしには、この人の腕の中が一番安心出来るんだという事を思い知った。
哲平がゆっくりと立ち上がる気配に、顔を上げる。
哲平はそのままベッドに移動すると、ベッドのきしむ音と共に腰を沈めた。
「未来…」
聞こえないくらいの小さな声。
二人の視線が絡まると、どちらも目をそらす事なく、見つめあった。
相変わらず、苦しそうな顔の哲平。
でもきっと、あたしも同じ顔をしているのだろう。
あたしはゆっくりと立ち上がった。
その苦しさをぐっと飲み込んで。
好きで。
好きで。
好きで。
どうしようもなかった。
ただそれだけ。
一度ははねのけた哲平をきつく抱きしめる。
哲平は恐る恐るあたしの背中に手を回す。
折れそうなほどに抱きしめ合った頃…
やっぱりあたしには、この人の腕の中が一番安心出来るんだという事を思い知った。