oneself 後編
「早く辞めれるようにする」
二人でお茶をすすりながら、少し落ち着いた頃。
哲平はそう言った。
ホストを始めて9カ月。
いつからか辞める日を口にしなくなった哲平が。
ようやく決意してくれたようだった。
「そっか」
笑顔を返すあたしに、哲平はゆっくりと肩に手を回す。
あたしはそれを素直に受け入れて、哲平の胸に顔を埋める。
「ホンマに好きなんは、お前だけやから…」
そんな哲平の言葉に顔を上げると、やっぱり耳を少し赤くして照れていた。
あたしの思い描いていた未来まで、後もう少しの我慢。
そう、自分に言い聞かせて、あたしは静かに目を閉じた。
二人でお茶をすすりながら、少し落ち着いた頃。
哲平はそう言った。
ホストを始めて9カ月。
いつからか辞める日を口にしなくなった哲平が。
ようやく決意してくれたようだった。
「そっか」
笑顔を返すあたしに、哲平はゆっくりと肩に手を回す。
あたしはそれを素直に受け入れて、哲平の胸に顔を埋める。
「ホンマに好きなんは、お前だけやから…」
そんな哲平の言葉に顔を上げると、やっぱり耳を少し赤くして照れていた。
あたしの思い描いていた未来まで、後もう少しの我慢。
そう、自分に言い聞かせて、あたしは静かに目を閉じた。