oneself 後編
「この子が友達のミライちゃん。今日が初めてなんだよ」
そう言って、ニッコリと二人の男に笑いかける翼。
あたしは改めて、二人に向かって軽く頭を下げた。
「椿の大学の友達なんやろ?」
そう尋ねる、翼の隣に座る男は、白いTシャツの上に緑と黒のチェックのシャツをはおり、下はベージュのパンツを履いていた。
茶色く染めた髪に、首元のアクセサリー。
話し方からも、年はあたし達と変わらないように感じた。
こんな若い人でも、こういう所に飲みに来るんだ。
「あ、はい」
「俺は波多野ね。で、こいつが前田」
よれよれの白いTシャツの上に、灰色のパーカー、下はジーパンといった格好の彼は、ふちなしの眼鏡を指で上げながら、小さく頭を下げた。
同じく年は、波多野さんやあたし達と変わらないだろう。
でも、イマドキでお洒落な波多野さんとは、全く違うタイプだった。
簡単な自己紹介を終え、翼が二人に尋ねる。
「飲み物どうする?これでいい?」
テーブルの上に置いてある、焼酎のボトルを指さす翼。
「あ~、最初はビールにするわ。みんなでビールで乾杯しよか」
「やった~!」と声を上げる翼を横目に、ビールが苦手なあたしは、どうしようかと悩んだ。
でも、そんな事は言えるはずもなくて。
運ばれて来たビールを片手に、4人で乾杯した。
そう言って、ニッコリと二人の男に笑いかける翼。
あたしは改めて、二人に向かって軽く頭を下げた。
「椿の大学の友達なんやろ?」
そう尋ねる、翼の隣に座る男は、白いTシャツの上に緑と黒のチェックのシャツをはおり、下はベージュのパンツを履いていた。
茶色く染めた髪に、首元のアクセサリー。
話し方からも、年はあたし達と変わらないように感じた。
こんな若い人でも、こういう所に飲みに来るんだ。
「あ、はい」
「俺は波多野ね。で、こいつが前田」
よれよれの白いTシャツの上に、灰色のパーカー、下はジーパンといった格好の彼は、ふちなしの眼鏡を指で上げながら、小さく頭を下げた。
同じく年は、波多野さんやあたし達と変わらないだろう。
でも、イマドキでお洒落な波多野さんとは、全く違うタイプだった。
簡単な自己紹介を終え、翼が二人に尋ねる。
「飲み物どうする?これでいい?」
テーブルの上に置いてある、焼酎のボトルを指さす翼。
「あ~、最初はビールにするわ。みんなでビールで乾杯しよか」
「やった~!」と声を上げる翼を横目に、ビールが苦手なあたしは、どうしようかと悩んだ。
でも、そんな事は言えるはずもなくて。
運ばれて来たビールを片手に、4人で乾杯した。