oneself 後編
「何でそんな仕事なん?」


ホッとしたのも束の間。


またしても、哲平は険しい顔で。


何で?


翼に誘われたから?


給料が良かったから?


日払いで貰えるから?


興味があったから?


それらの理由を、頭の中で整理していた時だった。


「あんまり未来には、そういう仕事して欲しくない」


不機嫌そうに、低い声で哲平はそう言った。


心配してくれてるのかな?


こんな時に、喜んでる場合ではないけれど。


それでも、やっぱり嬉しかった。


あたしは軽く深呼吸して、哲平の顔を見つめた。


「でもな、後何日かは続けようと思ってる」


翼にも、店長にも、そう言ったから。


お金だって、まだまだ必要だし。


哲平だって、分かってくれるでしょう?


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