oneself 後編
何でいきなり…
急過ぎて、気持ちがついていかない。
あれだけ、あと少しでいいから、続けさせて欲しいと思ってたくせに。
反対する哲平を、すごく自分勝手だと思ったくせに。
でも…
こんなあたしに、愛想を尽かしたの?
そんな風に受け取ってしまうあたしは、哲平以上に自分勝手かも知れない。
不安でそれ以上何も言えないまま、哲平を見つめた。
相変わらず天井を見上げ、あたしの方を見向きもしない哲平。
そしてそのまま、宙を眺めたまま呟いた。
「俺もしてるのに、未来はあかんとか、勝手やしさ…」
酷く渇いた、小さな声。
周りの静まり返った空間に、吸い込まれて、消えていくようだった。
あたしは急に不安になって、哲平の傍に駆け寄った。
「そんな事…」
その続きの言葉は、出てこなかった。
ゆっくりと体を起こす哲平。
あたしは何も言えずに、ただ、哲平の胸に顔を埋めた。
急過ぎて、気持ちがついていかない。
あれだけ、あと少しでいいから、続けさせて欲しいと思ってたくせに。
反対する哲平を、すごく自分勝手だと思ったくせに。
でも…
こんなあたしに、愛想を尽かしたの?
そんな風に受け取ってしまうあたしは、哲平以上に自分勝手かも知れない。
不安でそれ以上何も言えないまま、哲平を見つめた。
相変わらず天井を見上げ、あたしの方を見向きもしない哲平。
そしてそのまま、宙を眺めたまま呟いた。
「俺もしてるのに、未来はあかんとか、勝手やしさ…」
酷く渇いた、小さな声。
周りの静まり返った空間に、吸い込まれて、消えていくようだった。
あたしは急に不安になって、哲平の傍に駆け寄った。
「そんな事…」
その続きの言葉は、出てこなかった。
ゆっくりと体を起こす哲平。
あたしは何も言えずに、ただ、哲平の胸に顔を埋めた。