oneself 後編
帰り道。
あたしは地下鉄に揺られながら、窓ガラスに映る自分を見つめ、奈美との会話を思い返していた。
「もっと早くに未来に打ち明ければ良かったな」
最後に奈美は、そう言って笑った。
あたしは答えた、「ううん、仕方ないよ」、と。
幸せな恋愛なら、話すのは簡単な事で。
正しいとか正しくないとか、恋愛に定義なんてないけれど。
素直に話せない事は、誰にだってあると思うから。
そう、あたしにも。
奈美はこうも言った。
「人って変わるもんやな」、と。
「そんな事…」
そう言いかけて、あたしは次の言葉が、見つからなかったんだ。
奈美と先輩。
そして、あたしと哲平。
そして、周りの友達も。
少しずつ、変わってしまったから…
でも、どれだけ環境や状況が変わったって。
変わらないものもあると、あたしは信じたいけれど。
あたしは地下鉄に揺られながら、窓ガラスに映る自分を見つめ、奈美との会話を思い返していた。
「もっと早くに未来に打ち明ければ良かったな」
最後に奈美は、そう言って笑った。
あたしは答えた、「ううん、仕方ないよ」、と。
幸せな恋愛なら、話すのは簡単な事で。
正しいとか正しくないとか、恋愛に定義なんてないけれど。
素直に話せない事は、誰にだってあると思うから。
そう、あたしにも。
奈美はこうも言った。
「人って変わるもんやな」、と。
「そんな事…」
そう言いかけて、あたしは次の言葉が、見つからなかったんだ。
奈美と先輩。
そして、あたしと哲平。
そして、周りの友達も。
少しずつ、変わってしまったから…
でも、どれだけ環境や状況が変わったって。
変わらないものもあると、あたしは信じたいけれど。