†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
――…
「……っ…れ、ん…もぉ…」
「ダメだ。夜は、まだまだこれからだぞ?」
「や……」
あたしに覆い被さったまま、強い刺激を与える廉。
あの後…迎えに来てくれた廉の車で彼のマンションに来たあたし。
部屋に着くなり、きつく抱き締められて、熱いキスをされて、服を脱がされて……ベッドに倒された。
あたしだって大の大人なんだから…
泊まり=セックス
くらい分かってるつもり。
でも、今日ほどこの“セックス”という行為に感謝した日はない。
「……ん、廉…」
あたしはギュッと廉の首にしがみ付いた。
「どうした?」
廉はあたしを優しく抱き締め返す。
あぁ…やっぱり落ち着く。
廉の逞しくて、温かい腕。