†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「……っ…廉…」
「樹里……」
チュッとうなじにキスをされ、あたしはハァ…と熱い吐息を漏らした。
「このまま…抱いていい?」
「……っ…」
廉は耳元で甘く囁く。
あたしはゆっくりと頷いた。
寝室に運ばれ、優しくベッドに押し倒された。
額にキスをされ、見つめ合う。
「力抜いてろ。」
廉は緊張で固まるあたしに、優しくそう囁いた。
あたしは返事の代わりに、ギュッと彼の首にしがみ付く。
この愛しい体温を離したくないと…
本気で思った。