†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
信じられない悲劇
「――オッス!宮崎!」
「おはよ、岡田くん」
いつも通りの特殊部隊オフィス。
同期の岡田くんが元気良く、オフィス内に入ってきた。
岡田くんには…前に告白されていたけど、あたしが断った。
あれからも岡田くんは変わらずにあたしに普通に接してくれる。
すごく…感謝してる。
「最近は平和だよな〜!俺達が出動するような事件もないし」
「だよね。事件も何もないことが一番よね」
あたしはニコッと微笑む。
「だな。あれ?雨宮は?」
岡田くんはキョロキョロとオフィス内を見回す。
「あ、廉は今日休みなの。有給使って用事足してくるんだって」
「ふーん」
あたしがそう説明すると、岡田くんは納得したように頷いた。
でも…もし事件が起きたら、廉も呼び出しだよね(笑)。
なんかかわいそう…(笑)。
ま、仕事なんだし。
仕方ないよね。