†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「な、なんだ!?」
犯人は見るからに動揺している。
あたしは銃を構え、人質を囲んでいる犯人に向かって発砲した。
――バンッバンッ!!
「ぐあっ!!」
一発は1人の足に命中したけど、もう1人には当たらなかった。
よし、もう一度!!
そう思い、銃を構えた時だった。
「――宮崎ッ!!」
――え?
気付いた時にはもう遅く、あたしのすぐ横にサブマシンガンを構えた男が立っていた。
嘘っ…!
犯人は2人のハズじゃ……
「終わりだな。」
予想外の3人目の犯人はカチャリとサブマシンガンの引き金を引いた。
咄嗟のことすぎて…体が動かなかった。
ダメだっ…!
殺られる……!!
あたしはギュッと目を瞑った。
――カカカカッ!!
耳にサブマシンガンの軽快な連射音が響いた。