†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「んんっ…」
長い時間塞がれる唇に、あたしはもがく。
嘘っ…何…?
この感触……。
それに…あたし……
「……ッ…ハァッ…ハァッ…」
しばらくして、唇が離れた。
「ふっ、初々しいな…樹里」
雨宮さんはあたしの唇に親指を這わせる。
「なっ…何するんですか!?いきなりキスするなんてっ…!!」
「喚くな。ほら、黙れよ」
「黙れって……んっ」
無理矢理シートに押し付けられて、唇を貪るように塞がれる。