†危険な男†〜甘く苦い恋心〜

「……でも…あたし…どうしたらいいんだろ…。岡田くんに、会いに行く資格なんて…あるのかな……」




「あるに決まってるだろ。俺達は同じチームの仲間なんだ。資格なんざ関係ない」




廉はあたしの額に軽くキスをした。




「ん……そうだよね…。ありがと、廉…」




あたしは廉の逞しい胸に顔を埋めた。




「礼なら体でよろしく」




「……っ////!な、なっ…」




思わず赤面するあたし。




廉は悪戯っぽい笑みを浮かべたまま、あたしを見つめる。




「つーか泣いてる樹里、可愛すぎ。さっきから俺がどれだけ我慢してたと思ってんだよ」




「えぇっ!?が、我慢って…」




「ははっ。ま、落ち着いたらたっぷり抱かせてくれよ」




「な、何言ってんのっ…!この変態っ……」




あたしはプイッと顔を背けた。




すると急に首筋に温かい感触を感じた。




「……ちょっ…廉…」




「俺の印。」




そう呟いて、首筋に熱く吸い付いた。




久しぶりの感触に体が震える。




「…っ、ん……な、何して…」




「ん?これから岡田の病室行くだろ?岡田に樹里を取られないようにと思って」




そう言うと、付けたばかりの痕を舐めた。




も…
病院でこんなこと……。




< 186 / 241 >

この作品をシェア

pagetop