†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
――ガチャ
……パタン…
部屋に入り、あたしは1人になる。
暗くて……なんにも見えない部屋。
まるで…今のあたしの心みたい。
廉との別れ。
それは…あたしにとって、かなりのダメージになっていた。
「……っ…ぅ…」
あたしはその場に座り込んだ。
電気も付けず。
ただ……暗い部屋に。
「好きっ……大好きだよ、廉っ……!!別れたく、なかったよぉっ…!!」
あたしは大声を張り上げ、床に頭をつけた。
会いたいよ、廉。
どうして…あなたと離れなくちゃならなかったんだろう。
どうして…神様はあたしから廉を引き離すんだろう。
どうして……
こんなことになってしまったんだろう……。