†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「宮崎、頻繁に来てくれるけど…仕事は大丈夫なのか?」
岡田くんは心配そうに聞いてくる。
「うん。最近は大した事件はないし、平和だから!」
あたしがそう答えると、岡田くんはホッとしたように表情を緩めた。
「そっか。なら良かった」
あたしは…岡田くんを見て、いつ言おうかと迷っていた。
あたしが岡田くんと付き合うことで……岡田くんに対する償いになる。
あたしを好きでいてくれる、彼への。
「……岡田くん、話があるの。」
あたしは小さく呟いた。
「ん、何?」
岡田くんは優しく相づちを打つ。
……言え。
言うんだ、樹里!!
「……あたしと…付き合って、下さい…」
バイバイ、廉。