†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「……いい、よ…。」
あたしがそう伝えると、優真はあたしを簡単に抱き上げた。
――ドサッ…
ベッドに押し倒され、あたしは優真を見上げる。
「夢みたいだ。こんなふうに…樹里に触れられるなんて」
「優真……」
あたしはギュッと優真の肩を握る。
「好きだよ…樹里……」
優しくキスをされ、あたしはギュッと目を閉じる。
前までは…こんなふうにあたしに触れていたのは、廉だったのに。
もう…廉じゃない。
優真なんだ。
あたしが…あんなヘマをしなければ……
今頃、廉と笑い合っていられたのかな。
……優真のことも傷付けずに済んだのかな。
「や、優真…」
服をゆっくりと脱がされていき、胸元がはだける。
「樹里、力抜いて俺に全部預けてて。大丈夫だから……」
「……うん…」
あたしはゆっくり頷く。
あたしがいいって言ったんだ。
受け止めなくちゃ……。