†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
ある日、急に岡田がオフィスにやって来た。
病院を退院し、自宅療養になったらしい。
「ご心配お掛けして申し訳ありませんでした。もう少ししたら、こちらにも復帰できると思います。それまでまた、ご迷惑をお掛けすることになると思いますが、よろしくお願い致します」
岡田はSAT隊員全員の前でそう言った。
樹里は少しだけ気まずいような顔をしていた。
んだよ。
そんなに岡田が好きかよ。
俺を好きだって言ってた、この間のお前はどこに行ったんだよ。
岡田はオフィスを出る時、樹里に何かを耳打ちし、出ていった。
何なんだ?
岡田の奴、俺に見せつけたいのかよ。
俺はイライラしてしまい、乱暴にデスクに付いた。