†危険な男†〜甘く苦い恋心〜

「さてと。水樹の話しはこれくらいで大丈夫かしら?」




美姫さんの綺麗な目に見つめられて、ドキッとする。




「あ、はい。ありがとうございました」




あたしは頭を下げた。




「――集合しろー」




SATの司令官・桐島優輝が隊員に集合を掛けた。




「「はい」」




みんな一斉に返事をし、それぞれの場所に付く。




あたしも返事をし、位置に付く。




「今日は新入隊員を紹介する。雨宮!入れ」




新入隊員か…。
って…あれ?




今……“雨宮”って…。




「はい」




男独特の低い声がして、SATオフィスの扉が開く。




―――…!!




入ってきた活動服姿の男を見て、あたしは唖然とした。




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