†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
そこに現れたのは…昨日、あたしに無理矢理キスをした男。
……雨宮廉だった。
あたしは何も言えず、立ち竦む。
「雨宮、自己紹介を」
「はい」
雨宮さんは司令官にそう言われ、低く返事をした。
「今日からSATに正式入隊になりました、雨宮廉です。未熟者ですがよろしくお願い致します」
雨宮さんが挨拶をし終わると、隊員のみんなが拍手をした。
嘘…。
ホントに最悪だ。
なんっで…よりによってこの人と同じチームに?
っていうか…警察だったの?
この人。
あたしは溜め息を吐いた。