†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「な、なに……」
「困ったことがあったらすぐに俺に言え。分かったな?」
真剣な表情で見つめられ、不覚にも胸がドキンと鳴る。
「……い、意味分かんないし…」
あたしはフイッと顔を背け、雨宮さんから離れる。
掴まれた腕を無理矢理ほどき、去った。
……やだ。
なんであたし…ドキドキなんてしてんの?
アイツはただ…面白がってるだけなんだから。
あたしが男嫌いなのを楽しんでるだけ。
きっと…そうだよね?