†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「お疲れっした〜」
「お疲れさんで〜す」
訓練終了後。
あたしはシャワーを浴びた後、女子更衣室に入った。
「嘘……誰もいない」
更衣室に入ると、あたし以外誰もいなかった。
美姫さん…もう着替えたのかな。
嫌だな…
誰かしらいると思ってたのに。
さっさと着替えてオフィスに戻ろう。
あたしは訓練服を脱ぎ始めた。
その時。
――ガチャ…
――誰か、来た。
それに…この足音は女じゃない。
かなり体格のいい男だと思われる。
しかも…1人じゃない。
あたしはゆっくり振り返った。