†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「へっへっへっ…コイツら残念だな……こんな美人とヤれないなんてよぉ……」
男はニヤニヤと狂った笑みを浮かべる。
ゾクリと寒気が走る。
まるで…昔あたしを玩具にしていた“アイツ”みたいだった。
「……退いてよ」
あたしは震える声で呟く。
「ははっ…退くワケないだろ?こんなおいしいチャンス、逃してたまるかよ」
男は更にあたしに覆い被さる。
「やめてよ!離して!!」
「離さねぇよ。嫌だったらまたさっきみたいに大反撃すればいいだろ?」
男はあたしの首筋に唇を這わせてきた。
―――!!
嫌だ。
早く反撃しなきゃ!!
……なのに。
体が嘘のように動かない。
な、んで…?
さっきまで…あんなに動けてたのに。
あたしがそんなことを思っているうちに、男がズボンのベルトを外し始めた。
もうダメだっ…!
そう思った、その時。