†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「なんで…かぁ〜…」
岡田くんは少し言いにくそうに呟いた。
聞いちゃマズかったかな?
「あ、ごめん…。変なこと聞いちゃったね」
あたしは咄嗟に謝った。
すると岡田くんは弁解するように口を開いた。
「いや、いいんだよ。いきなり黙った俺が悪いんだし」
岡田くんはニコリと微笑んだ。
「じゃ、行くか。宮崎さん嫌いな食べ物とかある?」
「ないよ。みんな大丈夫」
「そか。なら平気だな」
岡田くんはエンジンを掛けた。
そういえば…雨宮さん、今何してるのかな。
………って。あれ?
あたし…なんで雨宮さんのことなんか考えてるの……?