†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「宮崎さん、もしかして…雨宮のことが好きなの?」
「へっ!?」
いきなりそんなことを言われて、あたしは驚く。
な、なんでいきなりそんなことを……?
あたしが目をパチクリさせていると、岡田くんはクスクスと笑い出した。
「ははっ。分かりやすいなぁ、宮崎さんは…大丈夫だよ。誰にも言わないから」
あたしはそうやって爽やかに微笑む岡田くんに焦った。
「ち、違うの岡田くん…。あたしは雨宮さんのことなんか……」
「え〜?じゃあきっと気付いてないだけだな。だって…雨宮を見る宮崎さんの目、普通じゃねぇもん」
「普通じゃ、ない…?」
岡田くんはコクリと頷いた。
「なんて言うのかな…特別?っていうか……とにかく宮崎の雨宮を見る目は“仲間”としてじゃないと思うよ」
「……………」
あたしは黙り込んだ。
岡田くんは気付いてる。
あたしの雨宮さんに対する気持ちを。
あたし…
あたしは……
雨宮さんのことが好きなんだ……。