†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「お前らー!今日は仕事が終わり次第、飲み会だからな〜!オフィスで待ってろよ」
桐島司令官がオフィス内にいる隊員に言った。
飲み会?
そうだったっけ。
まぁ今日は予定もないし…大丈夫か。
「樹里、今日行くだろ?」
あたしの隣にいる雨宮さんがそう聞いてきた。
「あ……うん。」
あたしはなんだか恥ずかしくて、俯いてしまった。
「そうか。なら帰り送っていく」
「えっ…」
あたしは雨宮さんを見た。
「今日もどうせ、歩きか電車だろ?」
雨宮さんはフッと笑った。
その悪戯っぽい笑みが、なぜかめちゃくちゃカッコ良く見えて。
あたしの顔はうっかり真っ赤になりかけた。