†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「あ、雨宮さん…」
「1人か?なら隣座るぞ」
「え?あ、ちょっ…」
雨宮さんはあたしのことなんかお構いなしにドカッと座った。
う〜〜…。
う、嬉しい…けど。
回りからの視線がすっごく痛い……(汗)
絶対にSITの女に睨まれてるよ。
「なんで遅れてきたの?」
あたしはごく自然に聞いてみた。
「ん?あぁ、今日やった訓練で使った空薬莢の回収してたんだよ。あれ、なかなか終わらないだろ?」
雨宮さんは背伸びをした。
「そうなんだ。ご苦労様」
あたしはそれだけ言い、お酒を飲む。
「んだよ〜樹里、俺に興味でも出たのか?」
雨宮さんはニヤリと笑う。