†危険な男†〜甘く苦い恋心〜
「23。そういえば教えてなかったね」
「23か…。思ったより若いんだな」
は?
どういうこと?
「ん?気ぃ悪くしたか?」
雨宮さんはククッと笑う。
「悪かったですね!老け顔で!!」
あたしは雨宮さんから離れた。
何よ!
“思ったより若いんだな”って!
「ははっ、怒るなよ樹里。別にそういう意味で言ったんじゃない」
雨宮さんは背中を向けたあたしを後ろから抱き締めてきた。
「こんなに綺麗だからさ…もっと大人なのかと思っただけだ」
チュッと優しく頬にキスをされる。
なんなんだ、この人は。
あたしは赤くなる顔を隠した。